窯と作家 略歴

花祭窯(はなまつりがま)

花祭窯のオンラインショップへようこそ。花祭窯は、肥前磁器(ひぜんじき)作家・藤吉憲典(ふじよしけんすけ)の工房です。つくり手・藤吉憲典と、おかみ兼オンラインショップ店長・藤吉有里の二人で営んでいます。

このオンラインショップでは、作家・藤吉憲典の幅広い制作ジャンルのなかから、窯元創業以来のライフワークである「蕎麦猪口(そばちょこ)」と「小皿豆皿(こざらまめざら)」を中心に、ご紹介・販売いたします。

肥前磁器(ひぜんじき)

北部九州の肥前地域で培われた文化と技術によるやきものの総称です。骨董の世界では「古伊万里(こいまり)」と呼ばれる類のものです。佐賀県の有田焼・伊万里焼などと呼ばれるものが代表的です。江戸時代1600年代のはじめから、400年以上の歴史があります。

1997年創業

花祭窯は佐賀県のほぼ真ん中にある江北町(こうほくまち)の花祭(はなまつり)で創業しました。2012年~現在は、福岡県・津屋崎(つやざき)に工房兼ギャラリーを構えています。

磁器作家・藤吉憲典より

わたしには師匠がありません。この道に導いてくれたのは、佐賀県有田の窯元勤め時代に指導してくれた先輩たちであり、江戸時代の陶工たちが遺してくれた肥前磁器の名品の数々こそが、わたしの師です。

土こね-成形-絵付まで、すべての工程を一人でつくっています。分業があたりまえの磁器業界では、珍しいことです。一人の手でつくる意味と価値を最大限にするモノづくりを追求しています。和食器からスタートし、現在は磁器彫刻家としてアート作品も制作しています。

やきものは割れものですが、丁寧に使えば代々受け継いでいくことのできるものでもあります。数百年後も愛され受け継がれるものを作っていきたいと思っています。

作り手・藤吉憲典

作陶理念

「肥前磁器の伝統技術・文化を、生きた個性で形にする」

食器は古伊万里、特に初期~中期伊万里の雰囲気を理想とし、佐賀県九州陶磁文化館「柴田夫妻コレクション」を師としています。現代の食卓で使いたい器、美意識の高い料理人さんに喜ばれる器を提案します。

「手でつくるからこそできる仕事」

無機質でない温かみのある白磁、心が安らぐ染付の深い青、空間に華やぎをもたらす赤絵。持ちやすく、手にしっくりなじむ丁寧な作り。
古典文様に加え、身近な自然を描いた季節感のある独自の文様。さまざまな由来や願いの込められた古典文様は、その意味や背景を理解して描くことにより、命が吹き込まれます。

略歴

  • 1966年熊本県玉名市生まれ
  • 1984年佐賀県立有田工業高等学校デザイン科卒業
  • 同年より上京・広告代理店でグラフィックデザイナーとして活動
  • 1988年佐賀に帰省・有田焼窯元数社で商品開発と絵付指導担当
  • 1997年6月佐賀県江北町に花祭窯を開き独立
  • 2012年4月福岡県福津市津屋崎に花祭窯を移転

陶歴

より詳しくは、公式サイトやSNSで情報発信中です!

藤吉憲典公式サイト  https://fujiyoshikensuke.com
Facebook  https://www.facebook.com/KensukeFujiyoshi/
インスタグラム  https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/
ピンタレスト https://www.pinterest.jp/kensukefujiyoshi/

ギャラリー

お客さまにお会いする場所、実際に器や作品をご覧いただける場所として、各地のギャラリーさんがございます。常設展示のほか、個展が実際にご覧いただける機会となります。展覧会の際にはできるだけ作家が現地に赴くようにしています。また福岡県津屋崎にある花祭窯の工房には、ご来店いただけるギャラリースペースを併設しています。花祭窯にお越しの際は、あらかじめご来店ご予約が必要です。

花祭窯・藤吉憲典の器を扱ってくださっているギャラリー

Democratic Luxury

日常生活のなかの贅沢・豊かさを目指すべき価値としています。やきものは、造形的な美と、絵画的な美を兼ね備えながら、生活空間にさりげない贅沢を添えてくれるものです。良い器は、日々の生活に寄り添う「用途の美」術品であり、使うことで感性を豊かに磨いてくれます。